WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場する侍ジャパンの左のエース・今永昇太(29)に、「侍ジャパン公認サポートキャプテン」の中居正広さん(50)がインタビューを行った。WBC初出場となる今永は、大会で使用するボールの感触や合宿中の若手投手とのコミュニケーションなど、WBCに向けた現在の状況や自身の思いについて語った。

中居正広さん:
こんにちは。よろしくお願いします。ピッチャーでストッキングを上げる(オールドスタイルの)選手あまりいないですよね。

今永昇太投手:
いないですね。

中居さん:
こっちの方がいいですか?

今永投手:
(足を)上げやすくて。あと物理的な重さもないので、軽いというか。

中居さん:
今永投手がこれをやり始めてから、たくさん(オールドスタイルの選手が)出てくるのかなと思ったんですけど、意外と出てこないですね(笑)。

今永投手:
それは僕の影響力が、、(笑)

中居さん:
こっちの方が理にかなってるはずなんですけどね。では今永選手、今の体調、コンディションはいかがでしょうか?

今永投手:
滑ると言われている(WBCの)ボールですけど、上手く対応しながら日々違う張り感を感じながらやれてると思うので、体調は万全です。

中居さん:
滑りやすいといいますけど、やはりアジャスト(調整)するのに時間がかかりますか?

今永投手:
自分が一番難しさを感じるのは、ファールを打たれた後とか、ワンバウンドを投げた後にボールが交換されるので、その後に受け取るボールには神経を使いながら1球目を大事にこのキャンプを過ごしてきて、このボールの難しさはそこかなと思っています。

中居さん:
WBCで使用されるボールは1個1個違うというか、感覚の差が激しいと聞きますがどうですか?

今永投手:
そもそも革の質とか、糸の材質が違うだけではあると思うんですけど、確かに高い部分があったり、山がこんなになかったっけっていう部分とかがあるので。

中居さん:
試合は待ってくれないですもんね。

今永投手:
でもデメリットばかりではなくて、ボールの回転がいびつになって変化してくれるとか、意外と落差があるとか、そういう事も生み出してくれるので、悪いところばかりではないかなと思ってます。

中居さん:
それでもバッテリー間での確認も大事ですね。国際試合は去年、一昨年、東京五輪がありました。侍ジャパン、WBCはどのように捉えていますか?

今永投手:
僕の記憶では、(09年WBCの)最後イチローさんがセンター前タイムリーを打って、ダルビッシュさんが三振を取ったと思うんですけど、それを友達の家で見ていて、中1か中2だと思うんですが。そんな大会に今自分が出るって夢のようですけど、憧れだけを持っていてはダメなので、責任を持って臨みたいと思います。

中居さん:
投手の中でも(年齢が)上の方になりますよね。

今永投手:
そうですね。メンバーを見てもダルビッシュさんが一番年上ですけど、その次が僕なことに気が付いて(笑)

中居さん:
僕らずいぶん前から気が付いていて(笑)「今永もうこんな年齢なんだ」って思いました。

今永投手:
僕もまだ22歳とか言いたいんですけど(笑)。今年30歳になるので若い選手も沢山いますし、精神的な拠りどころにもなりたい。お兄ちゃんとして、そんな立場になりたいと思います。