高知県内の小中学校と義務教育学校で実施された県独自の学力調査の結果が公表されました。今年度初めて期待される正答率を表す「目標値」が設定されましたが、中学校では国語以外の4教科で目標値を下回っています。

県学力定着状況調査は、教諭らによる指導方法の改善などを目的に、県教育委員会が毎年行っています。今年度は小中学校と義務教育学校合わせて275校が参加。小学4・5年生と、中学1・2年生にあたる児童生徒およそ1万7000人が参加し、去年12月に実施されました。県教育委員会は調査において今年度初めて、期待される正答率を表す「目標値」を設定しました。この目標値に到達していれば、全国レベルの学力がついていると捉えています。

17日に公表された調査結果によりますと、小学校は国語・算数において、概ね目標値に近い、または目標値を上回る結果となりましたが、5年生の理科が目標値を下回っています。

一方、中学校は国語以外の4教科が、すべて目標値を下回りました。特に社会と外国語で目標値を大きく下回る結果となり、基本的な内容についての理解や定着が十分に図られていないと見ています。

今回の結果を受け県教育委員会は、今後の授業改善に向けた解説動画を作成し、教職員向けのポータルサイトに配信するなどして、授業改善に役立てたいとしています。