台湾本島と離島とを結ぶ海底ケーブルが今月、相次いで切断されていたことがわかりました。中国の船舶による関与が指摘されています。

ケーブルを設置する台湾の「中華電信」や台湾メディアによりますと、台湾本島と北西の離島・馬祖島をつなぐ海底ケーブルが今月2日の夜に断線。また、8日にも別の海底ケーブルが断線しました。

台湾本島と馬祖島をつなぐ海底ケーブルは2本しかなく、いずれも切断されていて、島では現在も通信状況に不具合が生じているということです。

「中華電信」は台湾の通信行政を担当するNCCに対し「2日については中国の漁船、8日は中国の貨物船によって切断された可能性がある」と報告したということです。

短期間に2度も海底ケーブルが切断されたことについて、台湾メディアは「慎重な対策を取らなければ安全保障上の危機に発展する恐れがある」としています。