◆「浮いたら嫌」卒業式でもマスク着けたい53%

6年生51人を対象に実施したアンケートでは、卒業式でマスクを「着けたい」が53%、「着けたくない」が31%、「決めていない」が16%という結果でした。「着けたい」理由は、「感染が収束していないから」、「顔を見られるのが恥ずかしい」など。外すのにまだ抵抗があることをうかがわせる答えが多かったほか、「外す人が少ないと思うから」と周囲から浮くことを心配する児童もいました。

校長は、マスクの有無に関する考え方の違いから児童にわだかまりが生まれないよう、1人1人の考えを尊重しながら対応する考えです。来月上旬から卒業式の練習を始めますが、マスクを外すことを基本にしつつ、希望する児童にはつけてもらうことにしています。

浦塚直樹校長「学校がどうのこうのより子供たちの気持ち、親の気持ちをどう大切にしていくか。マスクをしている子に関して、あの子つけているよ、外していないよとならないようにしたい」

一方、ふだんの学校生活は今もマスク着用が基本です。市の教育委員会は大声でなければ給食時間の会話を認めているものの、この学校は「感染が完全に収束していない」と黙食を続けています。こうした日常生活と卒業式との方針の違いで子供たちが混乱しないよう、式の当日まで、丁寧な説明を重ねていく考えです。

浦塚校長「外すことがいいんだよ、外さないことがいいんだよという話ではなく、今回、大きな意味を持つ行事でそういうことができるようになったというのは子供も考えた方がいいよね、考えようという話はした」

マスクをめぐっては子供1人1人や家庭によって考え方が異なります。学校側は残された期間で丁寧な説明をつくす必要がありそうです。