中国政府は現在、輸入を停止している台湾産のパイナップルなどについて、「輸入再開に向けた支援を行う」と表明しました。

中国は現在、台湾産のパイナップルや高級魚のハタなどについて、検疫での害虫や禁止薬物の検出などを理由に輸入を禁止しています。

禁輸措置については、中国に強硬な姿勢をとる台湾の蔡英文政権への圧力との指摘もありましたが、最大野党「国民党」副主席が9日に北京を訪問し、禁輸措置の緩和を要求。

国営の中央テレビによりますと、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の報道官は13日、「輸入再開に向けた支援を行う」と表明したということです。

台湾では来年、総統選挙が控えていて、中国としては国民党の訪問成果のように演出することで現政権に揺さぶりをかけたい狙いもあるとみられます。