県内の映画館で骨髄移植をテーマにした映画「みんな生きている」の上映が始まりました。糸魚川市出身の俳優・樋口大悟さんが自らの体験をもとに制作した映画です。「救える命を増やしたい」。スクリーンから想いを届けています。
「白血病?俺が?」

ある日突然、白血病と診断された主人公の大介。大きく変わっていく人生や人間関係、そして骨髄移植を受け、病を乗り越える姿がリアルに描かれています。

主人公を演じたのは、糸魚川市出身の樋口大悟さん(45歳)です。映画「みんな生きている」は樋口さんの体験をもとに制作された映画です。

【大介役・樋口大悟さん】「白血病といわれたとき、死ぬんだなって純粋に思いました。そこから20年、感覚としては生きたなって」

樋口さんを救ったのは、関西に住む30代の女性。骨髄バンクに登録していたドナーでした。

【大介役・樋口大悟さん】「名前もわからない、顔もわからない誰かが僕に骨髄液を提供してくれたので、今もこうして生きているし、映画を作ることができました」


患者と、骨髄を提供するドナー。実際には出会うことのない2人ですが、映画ではドナー側の葛藤も描かれ、“いのちをめぐる物語”が展開していきます。