中国の気球をアメリカ軍が撃墜したことをめぐり、中国政府は「アメリカの気球も中国の領空を違法に飛行していた」と主張、アメリカ側はこれを否定しました。

今月4日に中国の気球を撃墜したアメリカ軍は、10日から12日にかけても3日連続でアラスカ州上空などで正体不明の飛行物体を撃墜したと発表しています。

これらについて中国外務省は13日、「知らない」「過剰反応だ」としたうえで、次のように主張しました。

中国外務省 汪文斌報道官
「去年以降、アメリカ側の気球は中国の関係部門の許可なしに十数回も違法に中国の領空を飛行した」

米NSC カービー戦略広報調整官
「アメリカは中国上空で偵察気球を飛ばしていない。また、気球以外の物体を中国領空に飛ばしていることも承知していない」

これに対し、アメリカNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官はこう述べ、中国側の主張を否定しました。

また、カービー氏は、バイデン大統領が国民の安全や、国家の安全保障を脅かす未確認飛行物体の検知や分析に関して研究を進めるよう、関係省庁を横断したチームに指示したと明らかにしました。