トルコ南部の大地震は発生からきょうで1週間、犠牲者は隣国シリアとあわせて3万3000人以上に上っています。一方、崩壊した建物の建設業者が身柄を拘束されるなど責任追及の動きも出てきています。

トルコ南部ハタイ県では12日、10歳の女の子が倒壊した建物の中から147時間ぶりに救助されました。

地震発生から1週間が経ち、救助活動が続けられていますが、これまでにトルコで2万9600人以上、隣国シリアでは3500人以上が死亡しています。

こうしたなか、崩壊した建物の責任を追及する動きも出ています。

ロイター通信によりますと、10日、トルコ南部で倒壊した集合住宅の建設を請け負っていた業者の男がイスタンブールの空港から出国しようとしたところ、身柄を拘束されました。男は当局に「なぜ倒壊したのか分からない」と話しているということです。

イギリスBBCは専門家の話として、「今回の地震は確かに強かったが、耐震基準にのっとって適切に建てられていれば倒壊しなかったはずだ」と指摘しています。

地元メディアによりますと、倒壊した建物の責任者134人に逮捕状が出されているということです。