ウクライナ東部で激戦が続く中、ロシア側は要衝バフムト近郊の集落を制圧したと主張しました。

「我々はここで陣地を確保した。ここは、すでに掌握した」

ワグネルの創設者プリゴジン氏は12日、ウクライナ東部の激戦地バフムトのすぐ北に位置する集落を制圧したと表明しました。

こうした中、イギリス国防省は12日、最近のロシア軍の死傷者数が急増し、去年2月の侵攻直後以来、最も多い可能性があるとの分析を発表しました。

直近の1週間の1日当たりの死傷者数が平均824人と、最も少なかった時期と比べ4倍以上になっていて、訓練を受けた兵士の不足や現地での軍備品の補給不足などが原因だろうとしています。

また、ウクライナ国防省情報総局の報道官は、侵攻開始から1年に合わせ、ロシアが大規模攻撃を仕掛けてくるとの観測について、大規模攻撃を行うには「ロシアには十分な戦力が不足している」とし、否定的な見方を示しています。