世界で唯一の母船式捕鯨で操業している「日新丸」に替わる新しい船の建造が、山口県下関市で始まり、安全祈願式がありました。旭洋造船で行われた建造開始安全祈願式には、関係者らおよそ25人が出席しました。式では、船を所有する共同船舶の所英樹社長が、建設工事の鍬入れにあたるスチール・カッティングを行いました。

1991年から30年以上にわたり捕鯨に従事してきた「日新丸」は老朽化のため、今年の操業を最後に引退します。 新しく造られる捕鯨母船は全長が112メートルの電気推進式で、大型クジラの捕獲や、南極海までの航行が可能だという事です。
旭洋造船・越智勝彦社長:「近代捕鯨発祥の地であるこの下関の活性化に寄与する姿を、母港となるこの下関で拝めることを想像しながら、チーム旭洋造船全員で誇りを持って建造を進めて参ります」
共同船舶・所英樹社長:「業界を支えていただいた多くの皆様方に恩返しするためにも、われわれはもう30年間は絶対クジラ肉を供給しますという宣言をするために、新しい母船を造る必要がありました」
2024年3月に竣工し、操業を開始する予定です。下関市では新しい船の名前を来月発表する予定です。














