高知市の老舗料亭で、盆梅展が開かれていて今が見ごろとなっています。上品な花と香りが春の訪れを感じさせてくれます。

1870年創業の老舗料亭「得月楼」では、盆栽に仕立てた梅=盆梅を毎年展示していて、その歴史は130年近くにのぼります。

(木岡真理奈アナウンサー)
「立派な盆梅の数々。木の形の違えば花の付き方も違う、それぞれの魅力が感じられます。そして近づくと梅の甘い香りがしてきます」

200鉢ある盆梅はそれぞれに名前が付けられています。「舞鶴」と名付けられたこちらは、鶴が羽を広げて飛んでいるかのような、しなやかさや躍動感を感じられます。

「舞鶴」

樹齢200年から300年という長い年月を経てきた盆梅。今年は寒さの影響などで咲き始めが遅かったものの美しい花を咲かせています。

(松岡祐司 番頭)
「香りを嗅いでいただきたいというのもあるんですが、一つ一つの幹から枝から花びらとじっくり見てもらったら時間が経つのを忘れてしまう」

コロナ禍で大きな打撃を受けた得月楼ですが、毎年盆梅を楽しみにしている団体客を始め客足が戻りつつあるといいます。

(松岡祐司 番頭)
「昨年末からずいぶん宴会の予約をいただけるようになってきてコロナ禍からの立ち直りにめどが立ってきたのかなと思っております。私たちも今年も咲いてくれた梅を見て頑張らなければと思いますし、来てくれた方にも元気や癒やしを感じていただけたらと思います」

盆梅は今月13日に入れ替えを行い、3月の初めごろまで楽しめるということです。