ダウンタウンの松本人志さんらがMCを務める人気テレビ番組「クレイジージャーニー」。独自の視点や強いこだわりを持って世界や日本を巡るクレイジージャーニーたちが、常人離れした体験を語るバラエティ番組ですが、2月6日の放送には鳥取県米子市出身の水中考古学者が登場し、話題となっています。
水中考古学者 山舩晃太郎さん(米子市出身)
「面白くしてくれるかなと思っていましたが、番組を見て面白かったので良かったです」

放送後の感想をこう話すのは、米子市出身の水中考古学者・山舩晃太郎さん。
6日、人気番組「クレイジージャーニー」で密着取材が放送されました。
水中考古学者 山舩晃太郎さん(米子市出身)
「水中遺跡は、水中考古学はタイムカプセルといいますか、本当に色んな情報が閉じ込められて伝わっているので、とても貴重だと思います」

テレポート山陰では3年前に山舩さんを密着取材。
水中で撮影した写真を合成して、遺跡の精密な3Dモデルを作るフォトグラメトリーという技術の第一人者として紹介しました。
世界各地の発掘プロジェクトに参加したり、大学や研究機関で技術を教えたりしている山舩さん。「クレイジージャーニー」出演のきっかけは、友人でもある丸山ゴンザレスさんだったそうです。

水中考古学者 山舩晃太郎さん(米子市出身)
「クレイジージャーニーで有名な丸山ゴンザレスさんとは、本を出版した時に対談企画で知り合いになって、もともと修士課程を考古学で取られてる方なので、同じ趣味と言いますか、考古学仲間っていうので以前から飲みに行って仲良くしてたんですね。番組の方から、「出演してくれませんか」と話があったときに、ゴンザレスさんと一緒にされては困るなと思って。危ないところに行きたくないですし、しばらく出演を渋りまして…。トレジャーハンターの問題とか、重要なところにしっかり触れていただいたので、結果的には良かったです」
番組では、山舩さんのクロアチアでの「古代ローマの沈没船発掘旅」に同行。2000年前に沈んだ古代ローマの船の調査の様子が紹介されました。

水中考古学者 山舩晃太郎さん(米子市出身)
「やっぱり考古学って、自分が思った通りの物が出てきても嬉しいんですけど、何よりもそれが裏切られた時の方がやっぱり面白いんですよね。「ああ、そうきたかぁ」みたいな感じで。そういった面白さ、またこれから新たの研究になって、とても今後の調査研究が楽しみなりました」
「今後は研究だけではなくて、遺跡の保護に力を入れていきたいと思っているので、色んなところで考古学または遺跡を学んで、どういう風に保護していけるのか、勉強していきたいと思っています」
水中遺跡、水中考古学はタイムカプセル。山舩さんのジャーニーは続きます。