大間産マグロの漁獲量を青森県に報告しなかったとして大間町の水産会社の社長2人が逮捕された事件で、2人はブリなど別の品目に偽装して販売先の業者と取り引きしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

漁業法違反の疑いで逮捕された大間町の水産会社社長新田忠明(にった・ただあき)容疑者と佐々木一美(ささき・かずみ)容疑者は漁業者と共謀しクロマグロの漁獲量約18トンを県に報告しなかった疑いが持たれています。
捜査関係者への取材で2人は、2022年度だけで98トンのマグロの漁獲を報告せずに買い上げていて、販売先にはマグロをブリなど別の品目に偽装して取り引きしていたことがわかりました。一方、2社と取り引きした静岡市の水産会社は、マグロを市場へ卸す際に「ブリ」や「そのほか鮮魚」として静岡市へ報告していましたが、その後、システムのミスなどとしてデータの修正を依頼したとしています。また、警察は2人と共謀した疑いで漁業者4人を9日までに書類送検していて、実態解明を進めています。