冬の八甲田をスキーで走破する陸上自衛隊の八甲田演習が8日行われ、隊員たちが1902年の八甲田雪中行軍で命を落とした旧陸軍の犠牲者を慰霊しました。

陸上自衛隊青森駐屯地・第5普通科連隊は、いまから121年前の1902年、冬の八甲田で雪中行軍の訓練中に199人が犠牲になった惨事を教訓に毎年、八甲田演習を実施しています。
8日は天候に恵まれたことから、20キロの装備を背負った約410人の隊員は小峠から銅像茶屋まで約7.5キロを3時間半ほどで走破すると遭難記念像に参拝し犠牲者の冥福を祈りました。

※陸上自衛隊青森駐屯地第5普通科連隊第2中隊1士 加藤陸さん「去年自衛隊に入隊して初めての八甲田演習で、まずは脱落することなく歩ききることができてよかったと思います。」

隊員たちは今夜は八甲田の山中に宿営し、翌日は夜間のスキー演習に臨む予定です。