2023年に入り、熊本では既に7万人以上が新型コロナに感染していて、救急医療の現場がひっ迫しています。
こうした中、注目されているのが民間救急です。その役割とは何か?密着しました。
寝たきりの女性を車に乗せる上田 拓(うえだ たく)さん(45)看護師と救急救命士の資格を持ち、2022年3月に熊本市消防局認定の民間救急サービスを始めました。

救急車を呼ぶほどではないものの、病気などのため医療的なケアが必要な人の通院や一時帰宅などを担っています。
メディカルプライベートサービス 上田 拓さん「緊急性はないんだけど、どうにかして病院に連れて行きたいとか、そういうご希望のある方々の希望を叶えるためにやってる」
民間救急は、救急車とほぼ同じ医療機器を備えた車で看護師や救急救命士の資格を持ったスタッフが対応します。

上田さん「今から、施設から病院に利用者さんを車でご案内します」
この日の利用者は高齢者施設の女性。徐々に体調が悪くなったため人工呼吸器をつけたまま入院することになりました。

上田さんは運転中、目と耳で利用者の様子を確認します。
上田さん「音が下がったときは何かあったかもしれない。そういうことを考えながら運転しています」
利用者の家族は…
利用者の夫「素人がやろうとしたって難しいんですよ。ないと困りますよね」













