高知県土佐町で自生している福寿草を楽しんでもらおうと「福寿草まつり」が開かれています。

(尾上七海記者)
「土佐町の峯石原では福寿草が見ごろを迎えています。きょうはあいにくの天気で満開とはなりませんでしたが周囲の景色と相まって幻想的な光景となっています」

山の斜面で黄色い花を咲かせる福寿草。春を告げる縁起のいい花として知られています。太陽の光に反応して開花するため、くもり空のきょうは控えめな咲き具合となりましたが、町内のツアー客が訪れ小さな花とともに地元の人達のおもてなしを楽しんでいました。

峯石原地区の福寿草は植えられたものではなく自生している原種で、地域の人たちがイノシシ対策を施したり草刈りをしたりしながら大切に守っています。祭りは新型コロナの影響で去年、おととしと中止に。その間に訪れた観光客やイノシシによって群生地の土壌が踏み荒らされた影響で、例年と比べ開花の時期にばらつきがあり、数も少し少ないといいます。それでも地域の人たちが世話をしてきた甲斐もあって可憐な花が春の訪れを告げています。

(観光客)
「すごいです。びっくりしました。福寿草が群生で咲いているのは初めて見たので幸せの予感しかしません」
「今年は本当によく整備されているなと思う。のぼりもたくさんできたし。(地域の人たちが)よく頑張っていると思う」

(福寿草を守る会 中町幸蔵 会長)
「高知の人も最近はよく来てくれるので花を大事に扱ってもらいたい。福寿草は縁起のいい花なので踏まないようにして花と一緒に自分の健康とか幸せを願う薬師様にもお参りして楽しんでもらえたら」

土佐町峯石原の福寿草まつりは2月12日まで開かれていて、期間中は地元で採れた茶葉を使った山賊茶や特製のぜんざいなども振舞われます。