岸田総理の“側近”の秘書官がLGBT=性的少数者や同性婚をめぐり、差別発言をした波紋が広がっています。そもそも総理秘書官とはどんな役割なのか?同性婚について政府はどのような方針なのか?解説します。
総理秘書官 同性婚「見るのも嫌」 差別発言で更迭

ホラン千秋キャスター:
G7の中で唯一同性婚を認めていない日本変わっていくことはできるんでしょうか?
問題となっているのは岸田総理の前秘書官です。荒井勝喜前総理秘書官が更迭となっています。発言を振り返ります。
荒井勝喜 前総理秘書官の同性婚をめぐる差別発言(2月3日)
「見るのも嫌だ。隣に住んでいると思っても嫌だ。同性婚を認めたら、日本を捨てる人も出てくると思う。秘書官室はみんな反対している」
その後発言を撤回しています。
荒井勝喜 前総理秘書官
「『見るのも嫌だ』と言ったとは思わない。隣に住んでいたら嫌な感じを持つみたいなことは言った。(同性婚の影響について)プラス マイナスはわからない。ただ反対の方もそれなりにいるのは事実だと思う」
この総理秘書官とは一体どういう人たちなのか。
▼総理秘書官(現在8人)
・総理の意向踏まえ、各省庁との政策調整
・国会答弁の準備
・スケジュール調整 などを行う“総理のサポート役”
荒井さんの担当は広報。
▼荒井勝喜 前総理秘書官(経産省出身)
・2021年10月 総理秘書官 就任
・記者団の問い合わせ、窓口的役割
・会見等のスピーチライター
TBS政治部 川西 全 官邸キャップ
「秘書官の中で最も激務。総理との距離が非常に近い。思いを代弁して解説するケースも」
総理も同じような思いを持っていたのかと疑われてしまうと思われるんですが、この発言を受けまして総理の対応は早かったんです。
岸田総理「言語道断の発言」前秘書官の発言について早い対応

岸田文雄総理大臣(2月4日)
「多様性を尊重し、包摂的な社会を実現していく今の内閣の考え方には全くそぐわない言語道断の発言」
岸田総理(2月6日の午後)
「(荒井前)総理秘書官の発言は全く政府の方針と反しており(中略)国民に誤解を生じさせたことは遺憾。不快な思いをさせてしまった方々にお詫びを申し上げる」