AIがたった10分で回収ルートを作成!しかし問題も

そこで名古屋市が、新たに導入を決めたのが、AI・人工知能。人の代わりに、自動で回収ルートを作ろうというのです。先進技術を使って行政サービスを効率化する取り組みを、ベンチャー企業の誘致も兼ねて4年前から行っています。この日は受注した東京のIT企業が打ち合わせに来ました。
(名古屋市 環境局・山中幸一作業係長)
「前に比べたらきれいに線を引けているなという印象」
AIが自動作成した回収ルート。予約情報を読み込んだAIが、粗大ごみの大きさや個数などから回収にあたる車両を割り振ります。そして、道路の混雑状況なども加味した上で最短ルートを作成します。完成までたった10分です。ところが…、

(名古屋市 環境局・山中幸一作業係長)
「ここの右折がセンターラインが切れていて3車線またぎの右折なので、さすがに僕らはやらんだろうなという話はしていた」
道路を横断して右折となっていますが、現場は広い道路を突っ切ることになり現実的ではありません。人が作るルートとは違いました。
現在はまだ、無理な右折やUターンするルートを作る場合もあり、すぐ導入というわけにはいかない段階。ですが、今後AIに学習させていくことで、よりよいルートが出来ると言います。

(名古屋市 環境局・山中幸一作業係長)
「物流の分野でもかなりAI化やデジタル化が進んでいる。技術的にうまくマッチできるかを試してみたい。生活道路を通る収集車が余計なところを通らないのは、市民にとってもメリットだと思う」
人手不足が進む中、現場の手作業や経験に頼ってばかりはいられないこれからの時代。
より効率的な無駄のない行政サービスを行うため、人工知能に頼る場面は確実に増えそうです。
CBCテレビ「チャント!」1月31日放送より