「天下の奇祭(きさい)」と言われる、はだか祭が愛知県稲沢市で始まりました。下帯姿の「はだか男」によるもみあいは3年ぶりです。

愛知県稲沢市(いなざわし)の国府宮(こうのみや)はだか祭は、1200年以上の歴史があります。「触れると厄が落ちる」といわれる神男(しんおとこ)をめがけて、下帯姿の「はだか男」が集まる「もみ合い」が、ことし3年ぶりに行われます。

ことしの「神男」に選ばれたのは、愛知県あま市の矢澤謙二(やざわけんじ)さん41歳です。

数千人ものはだか男たちが境内を埋め尽くす中、人々の厄を一身に背負うために、儺追殿(なおいでん)を目指します。

3年前のもみ合いにはおよそ8000人が参加しましたが、今年は4000人から5000人と見込まれています。


愛知県に住んでいるか、愛知県で働いているワクチンを3回接種した人などに限られ、飲酒は禁止です。祭(まつり)のクライマックスは、神男がはだか男たちのもみ合いをくぐり抜けて、「儺追殿(なおいでん)」と呼ばれる建物に上がる瞬間で、午後5時過ぎから6時ごろにかけてになるとみられています。