年収130万円を超えると社会保険料の負担などが発生し手取りが減ってしまう「130万円の壁」。“働き控え”や“人手不足”につながっていると言われています。そこで浮上したのが、給付による穴埋め案。しかし、「不公平になる」との批判の声も…。“壁”は解消できるのでしょうか。
岸田総理が対応策を検討するとした「年収130万円の壁」。パートなどで働く人は年収が130万円を超えると「扶養家族」から外れて社会保険料の負担が発生し、手取りが減るというものです。
スーパーのパート従業員として働く女性は「年収130万円の壁」が無ければ、1か月の勤務時間を8時間以上増やし収入を上げたいといいます。
パート従業員
「物価が上がって主婦の人達が本当に大変。(時給が)上がっても結局働ける時間が短くなる」
また、「年収130万円の壁」が人手不足に拍車をかけているとの声も上がっています。
勤務シフトの担当者
「扶養から外れたくない方が多いので時短(勤務)が発生する」
このスーパーでは働く人のほとんどがパート従業員ですが、このうちのおよそ9割が時短勤務を希望しているといいます。
ベニースーパー 赤津友弥本部長
「人繰りが非常に苦労しております。前の担当が15分早く帰ってしまう、後ろの人間が30分遅く来ると、(従業員の)“繋ぎ”が繋がれなくなってしまう。スーパーの運営として非常に困る」
「年収130万円の壁」を乗り越える方法として浮上したのが、「給付による穴埋め案」です。これは年収が130万円を超え社会保険料が引かれても、その引かれた分を国が給付してくれるというもの。しかし、この案について加藤厚労大臣は…
加藤勝信厚生労働大臣
「社会保障は特に公平性が非常に大事だと考えております」
「給付による穴埋め案」で恩恵を得られるのは「扶養家族」の対象になっている人。扶養対象外の人には社会保険料分が給付されないため、「不公平になる」と政府内で異論が上がっているのです。
幅広く対応策を検討するとの考えを示した岸田総理。「年収130万円の壁」を乗り越える秘策はあるのでしょうか。
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