来島海峡では2021年にも船の衝突事故が起きていました。事故現場は「危険な海域」とされる来島海峡の出入り口。世界でも稀な航行ルールが設けられているこの海域の安全確保について考えます。(2021年6月取材)

2021年5月の深夜、来島海峡の西の海上で、貨物船「白虎」が韓国の海運会社が運航するケミカル船と衝突し転覆しました。

1日およそ500隻の船が行きかう海の難所、来島海峡。
潮の向きによって6時間おきに右側航行と左側航行が変わる、世界でも珍しい「順中逆西」と呼ばれる航行ルールが定められています。