仙台医療圏の4つの病院を再編する宮城県の構想のうち、県立精神医療センターの富谷市への移転について、住民団体が1日、移転に反対する要望書を県に提出しました。
県に要望したのは、医師や患者などでつくる住民団体「精神障害者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク」です。

要望書では県の4病院再編構想のうち、県立精神医療センターの富谷市への移転に反対しています。住民団体は「精神医療センターに通院している3000人のうち2000人は、仙台市太白区より南に住んでいる」と指摘し、移転によって患者の症状が不安定になると訴えています。
精神障害者のくらしと医療を考える仙南ネットワーク 小泉潤代表:「その人たち(患者)が通えなくなってしまう。そうするとせっかく安定していた病状が悪化する恐れがある。それを一番恐れている」

これに対し、県の担当者は、「今後、数十年の地域医療を見据え、精神医療センターが果たす役割を考えていきたい」と応じました。














