高知市の仁井田神社にある少し変わったおみくじをご存知でしょうか?NHKの連続テレビ小説「らんまん」で主演を務める神木隆之介さんも訪れたという、仁井田神社。“ひく”のではなく、“釣る”おみくじなんです!
(松岡葵アナウンサー)
「高知市の仁井田神社に、とってもユニークなおみくじがあると聞いたので、さっそく行ってみましょう!」
1300年以上の歴史がある仁井田神社は、古くから地域の人たちの身近な存在であり、心のよりどころとなっています。春・夏・秋の年に3回開かれる神祭は、高知の偉人・坂本龍馬と龍馬の姉・乙女が幼少期から参加していたという言い伝えがあるほどで、大勢の人に親しまれてきました。
そんな仁井田神社にある少し変わったおみくじとは…?

お札(ふだ)を作る職人が紙で作った、鰹みくじ。見た目がかわいいだけでなく、ひとつひとつが手作りで温かみがあるおみくじです。松岡アナウンサーも釣ってみました。

(松岡葵アナウンサー)
「おみくじを引くのではなく、釣りあげることで、また違ったワクワク感だったり、緊張感だったりを味わうことができますね」
結果は大吉でした。

おもちゃの釣り竿を使って釣りあげる様子は、カツオの一本釣りを連想させます。釣りあげた鰹みくじは、一般的なおみくじと同じように神社のみくじ掛けに括りつけることができますが、思い出を形に残したいと持ち帰る人も多いといいます。詳しい話を宮司の吉野さんに聞きました。
(松岡葵アナウンサー)
「なぜカツオなんですか?」
(仁井田神社 吉野慶 宮司)
「龍馬がよく神祭でうちに訪れていましたけど、どの神祭の中で『おきゃく=直会』の席に、当神社ではカツオのたたきをふるまっています。ですから、なじみの深いカツオであり、そして高知県土佐としても親しみのあるカツオを考案しました」
県内だけでなく、県外からもこの鰹みくじを求めて訪れる人が多いといいます。去年8月にはNHKの連続テレビ小説「らんまん」で主演を務める神木隆之介さんも訪れ、運だめしをしたということです。
(仁井田神社 吉野慶 宮司)
「小さいこどももそうですが、大人などいろんな方に気楽に楽しんでもらったり、いま2月で受験シーズンなのでカツオの“勝つ”を釣ってもらって、めでたく春を迎えてもらえればと思います」
仁井田神社オリジナルの“鰹みくじ”こと“勝つおみくじ”。受験生の合格祈願として、また、福を招く縁起物としてこのユニークなおみくじで今年1年の運だめしをしてみてはいかがでしょうか。