災害などによる仙南地域の断水リスクを減らそうと、宮城県は村田町から岩沼市までを結ぶ水道の連絡管を新たに整備し、31日から運用を始めました。
県が整備したのは村田町足立(あしたて)から岩沼市長岡まで長さ13キロの送水連絡管です。県の担当者らが水質試験を行った後、バルブを操作して運用を始めました。

この連絡管は白石市の南部山浄水場から仙台市などに通じる水道管と、白石市などに通じる水道管を結んでいて、災害時には仙南地域に水を送ります。仙南地域では2008年に岩沼市で起きた漏水事故や2011年の東日本大震災により断水が発生したことから、県がバックアップ態勢を強化しようと事業費およそ110億円をかけて整備しました。
県仙南・仙塩広域水道事務所 森川昭仁工務班長:「管路で漏水事故が発生し、断水が長期に及ぶときには、こちらの連絡管から水を送ることができるので、より断水時間が短くなる」

連絡管の整備により名取市や岩沼市、大河原町など3市4町では、災害時の断水のリスクが減るということです。














