昨年度の小中学校で不登校となった児童生徒の数が過去最多の24万5000人となったことを受けて、永岡文部科学大臣は、不登校の兆候を早期に発見できるようにするなど、新たな不登校対策を年度内に取りまとめる考えを明らかにしました。

永岡桂子文科大臣
「多くの子どもたちが学校の学びから置き去りにされているということは、教育の根幹を揺るがす憂慮すべき課題でございます」

閣議後の会見で永岡大臣はこのように述べたうえで、▼現在、全国で21校ある不登校の特例校の設置を促進し、不登校の児童生徒が支援を受けられるようすること、▼1人1台配られているタブレット端末を活用して、毎朝、その日の気分を児童生徒に書きこんでもらうことなどを通じて、不登校の兆候を早期に発見し、早期に支援を実施することなどを柱として、早急に検討を進めるように事務方に指示したということです。

文科省によりますと、今回の対策は、不登校になる前に兆候を察知して、未然に不登校を防ぐことを目指すものになるということです。

今後、「不登校に関する有識者会議」にも意見を聞いた上で、今年度内をめどに実効性のある対策を取りまとめていく方針です。