全国で相次いだ広域強盗事件…指示役「ルフィ」の可能性があるフィリピンの入管施設に収容中の4人のうち、3人が北海道出身とされていますが、去年10月の東京都稲城市の事件で逮捕された実行犯の男も、北海道出身でした。
強盗傷害の疑いで、警視庁に逮捕された札幌市豊平区の建設作業員、石栗一樹容疑者37歳…北海道最北部の宗谷地方で生まれ育ち、2~3年ほど前に地元を離れ、札幌市に出たと言います。
地元の同級生や勤務先の同僚は、石栗容疑者の当時の印象について、一様に「真面目で温厚だった」と話します。
しかし、札幌市で働き始めてから賭け事にのめり込み、借金を重ねるようになっていました。
【同級生】
「お金を貸して欲しいという連絡は何度もあった。10万の時もあれば、200万の時も。生活には困ってた感じ。取り立てからの電話なのか、現場で、電話に出ないときが何度もあった。その時の顔を見たら、普通ではない感じだった」
【勤務先の社長】
「世に報道されているほど、地元にいた時は、悪いヤツではなかった。やはり、札幌で変わったと思う。石栗が辞めてから半年ぐらいは『石栗さんいますか』と怪しい電話がよく来た。おそらく、よくある催促の電話。借用書の現在の勤務先欄に書いていたんだと思う」
金に困った石栗容疑者は、親族にも無心をするようになります。
宗谷地方に住む親族の男性は、時おりLINEで「1万円貸して欲しい」などと連絡を受けていたと言います。
【親族の男性】
「おととし9月、突然『100万円都合付けてくれないか』と連絡が来た。理由を聞くと『闇カジノで借金した。にっちもさっちもいかない』と」
男性は、石栗容疑者に100万円を渡し、その後、連絡は取らなくなりました。石栗容疑者の逮捕は、周囲から言われて知ったということです。
【親族の男性】
「37歳にもなって、こんなことをやって情けない。臆病で、超えてはいけない一線は、わかっていると思っていたが…」
臆病だったという男は、借金苦から闇バイトとして強盗に手を染めたのか…事件の全容解明が待たれます。
1月31日(火)午前11時28分配信