そんな武田選手、普段は八戸学院大学の職員として働いています。日々、学生の相談に応じているだけではなく…24歳にしてアイスホッケー部の監督としての顔も持っています。年齢の近い選手たちに混じって汗をかきながら選手を起用する立場になったことで気付いたこともありました。


※アイスホッケー成年男子メンバー兼八学大アイスホッケー部監督 武田裕大選手「いつも通りのことをしていつも通りにリンクに向かうことを心掛けています。監督になってから波のある選手じゃいけないって監督が思う。そういうことを考えるようになった」


窓口業務と部活動を終えると午後9時過ぎからの国体チームの練習へ。武田選手の横で準備をする初選出の佐賀史春(さがふみはる)選手。実は武田選手が指導者1年目の時のキャプテンです。

※元教え子アイスホッケー成年男子 佐賀史春選手
「一緒にプレーできるのはうれしいです。監督と選手だと一緒にプレーできなかったので。自分はゴールを守って点を取ってきてもらえたらなと思います。頼みの選手です」



※アイスホッケー成年男子 武田裕大選手
「うれしいですね。そう思ってくれているのは一年間だけでも指導してきたかいがありますし、もし点数決められても『何も心配いらない』と背中で見せられるようなプレーヤーになっていきたい」


かつての教え子とともに挑む3年ぶりの地元開催、次回から名称が変わるため、「国体」としては最後の大会です。

※アイスホッケー成年男子 武田裕大選手
「(国体は)1回目も八戸で、最後も八戸。その最後で優勝するっていうのは本当にもう漫画みたいじゃないですか。支えてくれた人たちに今のこの自分の結果を見せて恩返ししたい」


12年前、観客席から見た輝く選手たちの背中を今度は自分が見せる。8年ぶりの優勝へ、熱い戦いが始まります。

国体成年男子チームは1日に富山県との初戦。勝ち上がれば準々決勝で、5大会連続王者の北海道と対戦します。
