長崎大学の元助教の外国人男性が十分な説明がないまま契約期間を短縮されたのは無効だと訴えている裁判で長崎地裁は30日男性の訴えを認め大学側に未払い賃金の支払いを命じる判決を言い渡しました。

訴えを起こしているのは長崎大学医学部で医学英語を教えていたベルギー国籍のリュク・ロースフェルトさんです。

判決文によりますとロースフェルトさんは2011年3月から3年契約で採用。

その後、2回目の契約更新となる2017年に、“期間が2年に短縮された日本語の書面”を大学側から説明がないまま渡され「雇止めされた」として、“雇用の継続”と“未払い賃金の支払い”などを求めています。

30日の判決言い渡しで長崎地裁の天川 博義 裁判長は「大学側は医学英語教育に関する方針変更などを事前に説明しておらず、対応を検討する機会を設けないまま雇用契約を終了させたのは合理性を欠く」として『雇止めは無効』『未払い賃金の支払い』を命じました。

長崎大学は判決文の内容を精査し、今後の対応を検討するとしています。