狭い範囲で出産妊娠繰り返す…子宮や眼球が生まれつき無いウサギも


多頭飼育崩壊の現場をボランティアで処理 宇佐美桃子さん

「狭い範囲の中で出産妊娠が繰り返されているので、近親交配の影響で、子宮が生まれつき無いウサギや、このウサギがそうなんですけど、眼球が生まれつき無いウサギも生まれています。目が無い中に、膿が溜まっていて、そのままだとどんどん腐っていっちゃう状況でした。今はもう動物病院に連れていき、膿もきれいに出して、手当てしてもらいました」


保護したウサギのなかには、妊娠しているウサギもいましたが、生まれてきた赤ちゃんのほとんどが死んでしまったそうです。

ふじい動物病院(鳥取県米子市)によると、ウサギは繫殖力が非常に強く、妊娠期間はおよそ1か月で、多い時には一度に10匹前後を生むこともあるといいます。また、品種によって異なりますが、生まれてから半年ぐらいでメスは妊娠が可能だということです。


全国的に多発しているという多頭飼育崩壊や捨てウサギ。


ウサギの個性を大事にし、飼育方法もアップデートが必要だと宇佐美さんは話します。

多頭飼育崩壊の現場をボランティアで処理 宇佐美桃子さん

「昔ながらの飼い方だと、キャベツをあげたり、ニンジンをあげたり、生野菜が主食と思われがちなんですけど、お腹を壊しちゃうので、ある程度の量で抑えないといけないんです。飼い方もどんどん変わってきていて、今は牧草を主食として、ペレットをサプリメント的にあげたりがメインになっています。でもそういうのを知らない人は、イメージで飼ってしまう。ウサギはすごく繊細な動物なので、新しい飼い方をどんどんアップデートしないといけないと思います」

ボランティアでは、今回保護されたウサギの里親を募集しています。

求めるのは、正しい飼育方法で最後まで愛情と責任を持って飼い続けられる人。

引き取りたいという方は、メール(usausausausa003@gmail.com)で連絡してほしいと呼びかけています。