ネパールと中国の国境付近で大規模な土石流が発生してからまもなく1か月です。現地で支援を行う日本赤十字社の看護師は、プライバシーや衛生・医療面などから「一人一人の尊厳を守る支援」の必要性を語りました。

先月26日、ネパールと中国の国境付近で大規模な土石流が発生しました。

日本赤十字社によりますと、これまでに1453人が死亡したほか、日本人5人を含む5644人がいまだ行方不明だということです。

発生からまもなく1か月が経つ中、現地で支援にあたっている日本赤十字社の看護師は、被災地の様子をこう話します。

日本赤十字社 看護師 川瀨佐知子さん
「保健施設、コミュニティ、家、そこに住んでる方々も全てが流されてしまう」

被災地では、寸断された橋の復旧めどが立っておらず、いまも病院などへのアクセスが遮断されているといいます。

こうした状況から、プライバシーが保護された居住空間に加え、安全なトイレや水、医療へのアクセスなど「一人一人の尊厳を守る支援」の重要性を語りました。

日本赤十字社 看護師 川瀨佐知子さん
「川が遮断されていますので、病院にアクセスできないだけでなく、対岸にいる家族に会えない、自分の子どもが対岸に残ってる(といった状態)。連絡しようと思ってもなかなか電話も通じないことがあって、(カウンセリングに)来て早々に涙を流されるという方もおられます」

さらに被災者への心のケアの観点では、家族や財産を失ったことなどから大人の心理的な負担も大きいとして、子どもだけでなく大人を対象とした支援も必要だとしています。