去年の大晦日に水戸市で元交際相手のネイリストの女性を殺害した罪などに問われている男の裁判。男は「自分が楽になってモヤモヤした気持ちを消したかった」などと、犯行動機を語りました。

大内拓実被告(29)
「やり直せればという気持ちがあった」 

元交際相手との別れについてこう語った大内拓実被告。去年の大晦日、水戸市で、元交際相手の小松本遥さん(当時31)を殺害した罪や、ストーカー規制法違反の罪に問われています。

大内被告は起訴内容を認めていますが、検察側は、小松本さんの自宅を特定するために位置情報を確認できる「紛失防止タグ」を隠し入れたぬいぐるみを送るなど、“執拗なストーカー行為”の末に事件が起きたと指摘しています。

きょうの被告人質問。大内被告は交際解消から事件が起きるまでの心情について語りました。

交際解消を切り出されたのは事件のおよそ1年前。

大内被告
「納得はしていなかった。忘れる努力はした。仕事に精を出したりとか」 

この時はあくまで“会話する”目的でたびたび小松本さんに連絡を取っていたといいます。

しかし、SNSがブロックされ、着信拒否されると…

大内被告
「不安な気持ちや、もどかしい気持ちに変化していった」 

検察側
「どんな気持ちだったのか」

大内被告
「連絡がとれない不安」 

拒絶されたことをきっかけに、危害を加えることを決めたといいます。

大内被告
「被害者の存在を消して、出会う前に戻って、リセットしようと思った」

殺害を決めた理由は“身勝手なもの”でした。

大内被告
「葛藤と不安と怒りが混ざったような気持ち。自分が楽になって、モヤモヤした気持ちを消したい」 

そして、事件当日。小松本さんをハンマーで殴り、その後、包丁で刺したといいます。

大内被告
「とどめをさそうと首を刺しました」

元交際相手に寄せていた気持ちは“強い殺意”に変わっていました。

裁判長から小松本さんについて問われると…。

大内被告
「取り返しのつかないことをしてしまった。許してもらえないと思うが、少しでも気持ちを伝えられれば」
 
次回の裁判は来週24日に開かれ、検察側の求刑が予定されています。