古くから日本人に身近な柴犬。その柴犬が最近人気を集めています。
中でも、カレンダーやパッケージに取り上げられているという人気の柴犬が島根県雲南市にいるんです。
とある日、雲南市内でなにやら道に寝転がっている人がいました。
森山修さん
「写真が大好きなアマチュアの写真家ですけども。上から目線じゃなくてイヌより視線をなるべく下にして撮りたくて」
「茜さーん、はいこっちこっち」
軽快なシャッター音の先にいるのはメスの柴犬の茜ちゃん11歳。
周りの音は少し気になる様子ですが、飼い主で市内に住む森山修さんのカメラに向かってじっとポーズを決める名モデルぶりです。
かわいらしい姿に通りかかった人もつい…。
通りかかった人
「たまたま出会いました。かわいいですよ、本当に」
そして、飯南町からわざわざ茜ちゃんを訪ねて来たという大ファンの女性は、なんと今年100歳!
茜ちゃんに生きる元気をもらっているそうです。
飯南町の100歳の女性
「柴犬が大好きで。長生きします。特効薬です」
森山さんは、仕事が休みのたびに茜ちゃんと県内外あちらこちらへ出かけ写真を撮っていて、1日に数千枚にもなるといいます。
そんな森山さんが箱から出して並べてくれたのは、茜ちゃんが写ったカレンダーやチラシなど。
数年前から写真素材を販売するサイトに茜ちゃんの写真を投稿し始めたところ、カレンダーやイヌ用ガムのパッケージに次々と採用されました。
元々、宍道湖の景色などを撮っていた森山さんでしたが、茜ちゃんの写真に本腰を入れ、背景をぼかして撮影できる高級レンズなど機材も揃えました。
森山修さん
「一番これが今のところ自分としては気に入っている写真です。出版社の方から茜さんが良いということで、今年のカレンダーも茜さんが(1年ぶりに)表紙を奪い返した」
近くの安来市内の河原で撮ったという写真は、若草の中を跳ね回る茜ちゃんの笑顔が輝く作品です。
森山修さん
「何かねポーズ取る感じ。最近もう慣れてきて、何か逆にもっと自然な風にやって欲しいなっていうこともあります」
今やカメラを意識してポーズをとっている気もする、と贅沢な悩みを言わせてしまう名モデルに目を細める森山さん。
いずれは茜ちゃんと地元の景色のカレンダーを作って、ふるさとのPRに
貢献したいと話しています。