警察官や検察官を名乗る特殊詐欺事件で、80代の男性から現金をだまし取ろうとしたとして、現金の受け取り役とみられる台湾籍の29歳の男が現行犯逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、台湾籍で自称・会社役員の黎家唆容疑者(29)です。

警察によりますと、8月18日から9月4日までの間、男の共犯者とみられる人物らが、日高地方に住む80代の男性のスマートフォンに、警察官や検察官などを名乗って電話がありました。電話では、「犯罪に関与していないことを証明するために、現金を預かる必要がある」などとうそをつき、男性に現金を用意するよう求めたということです。

男性はこれまでにも同様の手口で複数回にわたり、合わせておよそ2000万円をだまし取られていました。

9月2日、男性が警察署を訪れて相談したことで事件が発覚し、警察は「だまされたふり作戦」を決行。

男性の勤務先の出入り口付近に現金を置くよう指示があり、9月4日、日高町門別本町で、現金を回収しようとした黎容疑者を、現場で警戒していた警察官が取り押さえ、現行犯逮捕しました。

門別警察署

調べに対し黎容疑者は、「これが詐欺であることは知りませんでした。友人が私に贈り物を受け取るように依頼してきたのです」などと話し、容疑を否認しています。

警察は黎容疑者が現金を受け取る「受け子」の役割だったとみて、電話をかけた人物など、ほかの共犯者についても捜査しています。