地域の魅力をPRし、商品の販路拡大を目指します。岡山県の食品や雑貨などを全国に売り込もうという展示大商談会が、岡山市北区で開かれました。
(熊澤梨花リポート)「こちらは一枚の金属板をレーザーで切断してつくったピアノです。実際に音を鳴らすこともできます」

ものづくりの技術を活かした楽器のほか、牛窓産のバナナを使ったフィナンシェなど、岡山県ならではの食材を使った商品も数多く集まりました。

コンベックス岡山で開かれた、岡山県展示大商談会です。

岡山県内の企業がつくる商品の販路拡大を支援しようと、岡山県産業振興財団などが開いたもので、食品や雑貨を扱う150の事業者が参加しました。
(岡山県産業振興財団中小企業支援課 藤井宜美副課長)「とても良い商品をつくっている事業者がたくさんあるのですが、なかなか全国にはそれが届いていなかったり、バイヤーと話してもそんな商品があるんだと言われたりするので、岡山県のよいものを広めていければと」

新見市でチョウザメを養殖している会社です。キャビアにバターを練り込んだこだわりの逸品。

この商談会を通じて商品を全国に広め、地元をPRしたいと意気込みます。
(MSファーム 村上正英事業部長)「高梁川流域の中州を利用して、キャビアを製造しています。ぷちぷち感がなくて、とろりとした本当に獲れたての感触で味わっていただけるのがうちの商品だと思います」

倉敷市児島地区で生産されている真田紐。多くの人に、伝統工芸に触れてほしいと靴ひもに加工しました。

(坂本織物 坂本早苗専務)「伝統の紐で足元を飾るというコンセプトで、これをたくさんの方に一緒に楽しんでいただけると嬉しいなと」

会場には、岡山県の内外の百貨店やスーパーなどからバイヤー200人あまりが訪れ、商談を行っていました。
(県内から参加)「フルーツ以外にも、たくさん農産物があって楽しかったです」

(香川から参加)「別の地域にいると、岡山県のものを目にする機会がないので、勉強も兼ねて来ているのですが、非常に楽しく回らせていただいています」

岡山から全国へ…食と雑貨を通じて、地域の魅力を発信する大商談会です。参加した事業者は、今回の商談を取引につなげるため、商品の改良なども行っていくということです。