政府は、2025年に放出した備蓄米について、21万トンを9月中に買い戻すことを決めました。一方、2日に公表されたコメの民間在庫量は来年2027年6月末時点で過去最大と試算されていて、青森県内の農家からは価格下落の懸念は解消されないと厳しい声が上がりました。
鈴木憲和 農水大臣
「政府備蓄米の買い戻し手続きを開始いたします」
鈴木農水大臣が1日に表明した備蓄米の買い戻し。
備蓄米は、2025年の大量放出に伴って備蓄量が適正とされる100万トンを下回る32万トンの水準となっていて、それを回復するために2025年産米約21万トンを9月中に買い戻すことが決まりました。
この政府の方針について青森市でコメを栽培・販売する会社の代表は、農家にとっては厳しい状態が続くと受け止めています。
ライスボーイ 工藤隆正 代表
「もうちょっと早くやってもらえれば価格も良いほうに進むかもしれないけれども、なんか下落するような雰囲気なので…。余ってるコメが相当量あるので、(価格が)持ち直すかというのがやっぱりちょっと危惧している」
青森市内のスーパーに訪れると、1日の店頭価格は「はれわたり」や「まっしぐら」は3000円台前半で、特売品は2000円台前半のものもありました。
実際、農林水産省によりますと、8月23日までの1週間に販売されたコメの平均価格は3156円で、2025年の同じ時期と比べて600円ほど安くなっています。
価格の低下は、消費者にとっては歓迎したいところですが買い物客のなかにも生産者を心配する声が上がりました。
買い物客
「ある程度の利益をとれるような価格帯を見つけなければいけない」
生産者にとってはさらなる懸念材料も…。
農水省は2日、備蓄米の買戻し分を除いてもコメの民間在庫量が来年2027年6月末時点で最大283万トンに達し、過去最大となる試算を明らかにしました。
需給バランスが崩れれば、さらなる価格低下にもつながります。
ライスボーイ 工藤隆正 代表
「農家としては再生産できるような価格でないと、なかなかみんなコメ作りから離れてしまう。そこのところはちょっと考えてもらわないといけないかなと思っています」
消費者を苦しめた2025年のコメ騒動は、2026年に入っても余波として頭を悩ませる種となっています。
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