避難生活への備えです。
熊本地震から1か月以上が経ちましたが、被災地では、いまだ避難生活を余儀なくされている人たちがいます。

長期化する避難生活で欠かせないのが口腔ケア。
八代市で被災地支援にあたった歯科医師に事前の備え、そして、災害時のケアのポイントを聞きました。

(ごとう歯科医院 後藤 大 院長)
「啓発と備蓄と環境のアプローチをすることで、もう少し、パーセンテージを下げることができたらいいなと」

宮崎市のごとう歯科医院の後藤 大 院長は、先月16日から5日間、日本歯科医師会の要請を受け八代市に派遣され、被災者のケアや避難所運営のアドバイスなどにあたりました。

(ごとう歯科医院 後藤 大 院長)
「歯磨きを安心してできる環境を提案して、避難所の方々に負担の行かない、提案の仕方が必要になってくると思いますので、その辺を中心に見ながら活動していた感じだと思います」

長期化する避難生活の中でおろそかになってしまう口腔ケア。口腔環境が悪化すると、さまざまなリスクにつながります。

その中の一つが災害関連死の死因の多くを占める誤嚥性肺炎。

食べ物や唾液が気管や肺に入り込むことで、口の中の細菌が肺に達して炎症を起こす病気で、口腔環境の悪化も要因の一つとなります。

では、口腔ケアのためにどのような備えが必要なのか。
後藤院長は、非常用持ち出し袋に水を使わない歯磨き用のシートなど口腔ケアのグッズを常備してほしいしています。

(ごとう歯科医院 後藤 大 院長)
「防災袋の中に、歯磨きをするグッズを準備していただくことが大切。水がなくなった時にも、お口の中をきれいにできるように、マウスウォッシュみたいなものも一緒に備えてもらっうといいと思います」

また、飲み込む力が弱まることも肺炎を引き起こす要因となるため、口回りの運動も覚えておくと良いそうです。

(ごとう歯科医院 後藤 大 院長)
「口の中を清潔にする、ということ、口の周りの機能、食べたり飲み込んだりする機能というのを落とさないように、避難生活の中で気を付けていただけるといいと思います」

いつ起こるか分からない災害。
長く続く避難生活で健康を守る「長期的な視点」での防災対策も求めらます。

非常食や防災トイレなどと比べて、口腔ケアは後回しになりがちですので、改めて非常用持ち出し袋の中身を点検・確認してください。