5年前の和歌山市の交通死亡事故で、危険運転致死傷の罪に問われている女の裁判。検察は懲役8年を求刑です。

起訴状によりますと、西馬淳子被告(56)は2021年、てんかんの影響で正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で車を運転し意識障害の状態になり、対向車線にはみだして原付バイクに衝突し、乗っていた竹田汐里さん(当時22)を死亡させたなどとして罪に問われています。

和歌山地検は西馬被告を一度不起訴とするも、遺族が検察審査会に申し立て「不起訴不当」と議決されたため、再捜査を経て起訴されました。

今年6月に始まった裁判で西馬被告は事故を起こしたことは認めましたが、「自分は『てんかん』ではないと思っていた」などと無罪を主張。被告が『てんかん』を認識していたかどうかが争点のひとつとなっていました。

9月1日の裁判で検察側は「被告は夫とのLINEで『てんかん』という言葉を使うなど罹患している認識があった」とした上で、亡くなった竹田さんについて「被告の愚行によって可能性に満ちていた未来を奪われたその無念は察するに余りある」などと、西馬被告について懲役8年を求刑。

一方、弁護側は被告は過去の脳腫瘍摘出手術で理解力が低下し、医師からてんかんと説明を受けたことを忘れた可能性があるなどとして無罪を求めました。

裁判を見ていた竹田さんの父・正義さんは…

(竹田汐里さんの父 正義さん)「被告人は無罪(主張)を貫きました。こちらのほうには謝罪の誠意が最後まで伝わってきませんでした」

判決は11月18日に言い渡されます。