より多くの観光客らに訪れてもらおうと、宮城県塩釜市内の仲卸市場では、23日から期間限定の朝食メニューの販売を開始しました。

熱々のスープ餃子や今が旬のカキ鍋。

期間限定の朝食メニューの販売を始めたのは塩釜水産物仲卸市場です。観光客や地元の人に市場で朝食をとってもらうのが狙いです。

塩釜水産物仲卸市場・今野元博副理事長:
「平日の午前中というのがお客さんの集客上、非常に弱い時間帯でしたので、そこを何とかしたいという思いからスタートしています」


期間限定メニューは6種類。23日は関係者を招いて試食会が開かれ、ラーメン店「だし廊」のラーメンなどが振る舞われました。

試食した人:
「熱々で辛みもあって、山椒のしびれるピリ辛さもあっておいしいです」
「食べてみるとあっさりしていて、朝からでも食べられる。これで1日頑張れそうです」


塩釜水産物仲卸市場は、施設の老朽化に加え、事業者の高齢化、さらに新型コロナの感染拡大もあり集客が苦戦していました。こうしたことから先月からはAIを搭載したカメラを活用し、客の年代や性別などの情報を分析する取り組みも始めました。

塩釜水産物仲卸市場・今野元博副理事長:
「来てくれるお客様が年に一度しか来なかった人が3、4回来てもらったり、新しい市場を作っていくのが目標」


去年10月以降は空きスペースに飲食店に加え精肉店など8店舗を誘致。新たな客層に加え、地元の人たちに多く足を運んでもらえるような市場を目指しています。