危険運転傷害の罪に問われた、東京オリンピック競泳銀メダリストの裁判。被告は、30キロ制限の道路を最高108キロで走行。その理由を「前を走るスポーツカーに対抗心を燃やし、スピードを出した」と説明していたことがわかりました。

本多被告
「間違いありません」

きょう開かれた裁判で起訴内容を認めた本多灯被告(24)。東京オリンピック競泳男子で銀メダルを獲得したメダリストが問われたのは、危険運転傷害の罪です。

記者
「現場の道には大きなカーブがあり、車がすれ違うにはギリギリな幅です」

事故が起きたのは、東京・多摩市の道路です。車で走ってみると、道が左に大きくカーブしていることがわかります。

現場は30キロ制限。しかし、本多被告は去年11月、この道を時速88キロから108キロで走行。カーブを曲がりきれずに対向車と衝突し、60代の男性に骨折などのけがをさせた罪に問われています。

道路の周辺には学校や団地もあり、いわば住人の「生活道路」ですが、時折、スピードを出す車もあるといいます。

周辺住人
「元々交通量が少ないから、両方とも歩道があってガードレールがあるでしょ。(人が)飛び出してくると思わないんじゃない」

事故を目撃したという人は。

事故を目撃したという人
「ぶつけてしまった側の車が速そうな車だなと思ったんです。結構、破損しているような感じで。なんかやっちゃったなみたいな(顔をしていた)」

本多被告は、近くの水泳施設に向かう途中で30キロ制限だと知っていたそうですが…

本多被告(検察官が読み上げた被告の供述調書による)
「前を走る車がスポーツカーだった。スポーツカーが好きなので気になった。対抗心が燃え、絶対について行ってやろうとスピードを出した。直前に速度が130キロと表示されているのを見たので、その認識があった」

また、こうも話しました。

本多被告(検察官が読み上げた被告の供述調書による)
「競技生活が思うようにいかず、冷静な判断ができなかった」

検察側は本多被告に拘禁刑1年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。