映画監督の岩井俊二さんと、音楽プロデューサーの小林武史さんが8月21日、映画『スワロウテイル 4K リマスター』先行上映会イベントに登壇しました。
本作は、30年前の1996年に当時33歳の若手映像作家だった岩井さんが 『Love Letter』(主演・中山美穂)に続いて世に放った長編映画第2作。俳優の三上博史さんや、シンガーソングライターのCharaさんのほか、江口洋介さん、山口智子さん、桃井かおりさんら豪華出演陣による本作が、30年ぶりに岩井さん本人完全監修のもと、4Kリマスター&Dolby Atmos化され、スクリーンに甦ります。
9月4日の全国公開に先立ち、30年の時を経て再集結した二人。会場には、上映開始当時まだ生まれておらず、作品をまだ一度も観たことが無いという20代の観客の姿も目立ち、小林さんは〝皆さんにとっては、きょうが(新作映画の)完成披露試写という感じで。急に身が引き締まる思いです〟と笑顔を浮かべました。
平成から令和へと時代を超え長く愛される作品を作り続ける岩井監督。去年、岩井さんの監督デビュー作『Love Letter』(主演・中山美穂)が上映30周年を迎え、本作に先駆けて4Kリマスター版として復活していることに触れ、〝『Love Letter』は割と4Kリマスターをトラブルなく進められたが、この作品は(当時)本当に色んな無茶をやっていて。16ミリフィルムが混ざっていたり、現像を変えたりとか色んなアプローチをしていて。改めて作品に向き合って、色調整が本当に大変で苦労して…作業に半月くらい掛かって、こんなはずじゃなかったと思いながら(笑)〟と今回のリマスター版公開に至るまでの苦労を明かしました。
また、30年前、映画の世界観から誕生したCharaさんをボーカルに迎えたバンド「YEN TOWN BAND」は、主題歌『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』やアルバム『MONTAGE』は大ヒットを記録。劇中の枠を超えて映画と音楽が融合した社会現象ともいえる一大ムーブメントに。
小林さんを本作の音楽プロデューサーに迎え入れた経緯について岩井さんは、当時、移動中の車内で偶然掛かっていた、「My Little Lover」(小林さんは元メンバー)の楽曲がきっかけだったと明かすと、会場からは〝えぇ?〟と驚く声があがる場面も。
〝誰に頼んだらいいんだろうって全く頭に浮かんでこないときに、たまたま車を運転していたらMy Little Loverの曲が流れてきて、サウンド感がまさに!って。調べたら「小林さんじゃないか」っていう…〟と、その経緯を話した監督。それに対し、オファーを受けた側の小林さん本人は、〝僕のなかではakkoさんというヴォーカルとCharaって、両極みたいなものなんだよ。片一方がポップスの王道とアートセクションみたいな感じで。それ違うでしょっていう感じだったんだけど、何かを感じてくれてね…(笑)〟と対応。貴重な制作秘話に会場を訪れた若者たちも熱心に耳を傾けていました。
【担当:芸能情報ステーション】














