キッチンが実験室に!特別な道具は不要で、スーパーで買える身近な食材だけでOK。料理をしながら「科学を学べる」本が話題になっています。

“納豆の糸”で「のび~るアイス」

夏休みも終盤ですが、「自由研究が終わっていない…」という人にオススメなのが『ひとりでできた!食べられるじっけん』(主婦の友社)

Amazon売れ筋ランキング・本・理科部門で1位(2026/6/26調べ)を獲得し、“楽しく料理を作りながら科学も学べる”話題の1冊です。

手掛けたのは、料理研究家の中村陽子さんと、開成中学校・高等学校で化学を教える宮本一弘さん。特別に、夏休み中の小学生たちに“食べられるじっけん”3品を教えてもらいました。

まずは、夏にピッタリ【のび~るアイス】。作り方はバニラアイスと、家庭でもよくでる”ある食材”を混ぜるだけです。

子どもたちからは「お茶!」「枝豆?」という声が上がりましたが、どれも不正解。使う食材は…

料理研究家・中村陽子さん:
「じゃ〜ん納豆でした。ただ、欲しいのは納豆のお豆ではなくて“糸”です」

のび~るアイスになるためのポイントは、“納豆の糸”

皿の内側にねばねばの糸がつくように納豆をよく混ぜたら、豆だけ取り出します。

ねばねばが残っている皿にアイスを入れてよく混ぜると、驚きの“化学変化”が!スプーンで持ち上げるとアイスがぐい~んと伸びていきます。

味が気になるところですが、子どもたちからは「おいしい!」「納豆の味はしない!」との声。その理由はー

『開成中学校・高等学校』化学科教諭・宮本一弘さん:
「納豆を冷蔵庫から出した時は匂いはあんまりしない。かき混ぜてご飯の上に乗っけると匂いがするよね?」

納豆は温度が低いと発酵が抑制され、匂いの成分が飛びづらくなるため、冷たいアイスと混ぜることで“味や匂いが感じづらくなる”のです。

そしてアイスが伸びるようになったワケが、“糸のネット”

納豆の糸が絡まると、網目状のネットのようになります。そこにアイスを入れると、“ネットがアイスを包み込み一緒に伸びる”という仕組みなのです。

“豆腐”で「分厚いホットケーキ」

“食べられるじっけん”2品目は、“超分厚い”【絵本みたいなホットケーキ】。ポイントは、“豆腐”です。

ボウルに豆腐を入れて崩したら、市販のホットケーキミックス・牛乳・卵と混ぜる⇒フライパンにクッキングシートで作った円形の型を置き、生地を流し入れる

あとは、フタをして加熱するだけ。生地がみるみるうちに膨らみ、絵本に出てくるような分厚いホットケーキが完成です。

子どもたちも「ふっくらしていておいしい!」と大感激。しかし、なぜ豆腐を入れただけで分厚く膨らむのでしょうか?

『開成中学校・高等学校』化学科教諭・宮本一弘さん:
「実はホットケーキミックスの中には“重曹”が入っている。重曹は温めると、気体の二酸化炭素が出てくる」

そのままだと二酸化炭素は逃げてしまうのですが、“豆腐を入れることで生地の密度が高くなり”、二酸化炭素を逃さず膨らむというわけ。