8月も下旬となり、まもなく稲刈りのシーズン。そんな中、市場は"コメ余り"の状況にあり、JAが農家の米を買い取る今年の「概算金」が、去年より落ちこむのではと、コメ農家は不安を抱えています。

雲南市 石飛厚志市長「政府の備蓄米の速やかな実施について、ぜひとも、また県の力添えをたまわりたい」

8月7日。島根県の中山間地で米どころの雲南市・奥出雲町・飯南町の市長と町長が、前年産の米を政府備蓄米として、国が早く買い入れするよう働きかけて欲しいと県に要請しました。

「令和の米騒動」といわれた前年から一転。2026年は、コメの民間在庫量が過去最大になるなど"コメ余り"の状況に。

新米が市場に流通する前に、コメの価格を安定させて農家の経営を守ろうという思いです。

コメ不足となった2025年。国は備蓄米の放出もしていますが、この買い戻しについても、「8月末の今年度産米の作柄状況をみて判断する」という方針です。

雲南市 石飛厚志市長「それ(米価の下落)は、本当にこの地域にとって、地域社会の崩壊につながりかねない」

「たたら製鉄」に由来するコメ作りや景観などが、2025年、世界農業遺産に認定された奥出雲町。

砂鉄採取で山を切り開いた跡に作られた棚田で、米作りに励む宮本守衛さんは、8代に渡ってこの棚田を守り受け継いでいます。

米農家 宮本守衛さん「『たたら』があってこの棚田ができた」「なんとかこれを後世に残したい、つなげたいという気持ち」

稲穂はこうべを垂れはじめていて9月から収穫の見通しです。

米農家 宮本守衛さん「もう数日が勝負ですね。これくらい日が当たってくれれば/いいコメになると思います」

実りの期待への一方、概算金については、過去最高額だった前年の2万8400円から、今年は下落が予想されています。

米農家 宮本守衛さん「コメが余るからといって(概算金が)下がれば、また農家離れをする人がどんどん増えていくんじゃないか」「なんとか(コメ作りを)将来につなげて欲しい。採算の取れる農業をしていきたい」

市場価格の指標ともなる今年の概算金について、JAしまねは、週明けに発表する予定です。