危険な暑さが続く熊本では、今も、およそ3000人が避難所で生活しています。そんな避難所で、台湾の人たちが絶品フードを振る舞いました。そこにあった特別な想いとは。

きょう、熊本県八代市では最高気温38℃を記録。5日連続の猛暑日になりました。危険な暑さの中、いまだに2953人が避難所生活を強いられています。

そんな中、そのつらい状況を少しでも和ませたいと、支援に動いている人がいました。

「きょう炊き出しに行くので、いま仕込みしています」

台湾出身の邱さんです。本場の屋台料理を出すお店を熊本市内で、経営しています。

この日は、3回目の炊き出しです。

台湾料理店を経営 邱任遠さん
「(Q.何を作るんですか?きょうは?)きょうの献立は、魯肉飯と酸辣湯」

豚肉を甘じょっぱく味付けした台湾の家庭料理「魯肉飯」。地元熊本の豚肉を使い、本場台湾から仕入れたスパイスで味付けした、邱さん自慢の逸品です。

この日、向かったのは、一部地域で断水が続く八代市の中学校。33世帯64人が避難所生活をしています。

台湾料理店を経営 邱任遠さん
「お友達。北九州から応援に来た、陳さん」

「陳です。陳と申します」

ヨウさんの夫は、熊本に拠点を置く世界最大手の半導体メーカー「TSMC」で働いています。台湾の人たちにとって、熊本は特別な存在。

台湾料理店を経営 邱任遠さん
「台湾も地震が多いです。なにかあった時、日本がすぐに助けてくれて」

台湾が地震や台風などで被害が出る度に、熊本が支援してくれた、その「恩返し」だといいます。

前回の炊き出しで、「野菜不足」という声を聞いたので、スープは具だくさんにしたそうです。

台湾料理店を経営 邱任遠さん
「こんにちは~。どうぞ~」

炊き出しが始まるなり、行列が…

「おいしいね~」
「とてもありがたいです」

「お野菜がたっぷりで、ほっこりしますね」

この日、用意した200食分は、およそ2時間でなくなりました。

台湾料理店を経営 邱任遠さん
「私もできることは料理だけなので、自分も少しでも貢献できるよう、今後も頑張りたい」

海を越えた“絶品”の恩返し。今後もできる限り続けていくそうです。