「地域の農家のために」

自宅よりも優先したものとは

それでも、自宅より先に直したものがありました。

中村農園 中村優希さん
「位置も全部ずれていたので、やっと復旧したところで」

刈った稲を乾燥させてもみ殻を取り除く「籾摺り」という工程を経て商品にならないくず米を選別する施設です。

氷川町はもち米の産地ですが、食用うるち米を取り扱える施設が町になかったことから、中村さんは去年、およそ1300万円かけて機械を導入しました。

今では100軒近くの農家のうるち米を受け入れており、この施設が止まれば預かっている農家全員のうるち米が出荷できなくなります。

しかし、地震でくず米を選別する機械が壊れたのです。

中村農園 中村優希さん
「足元にある黒い四隅にあるやつがあるんですけど、こういうのとかもほとんど全部外れてしまって。この車輪も全部外れて、もう曲がってたりとかするんですよ。こっちの鉄骨にぶつかって、こっちは凹んだりとか、なんでお米が漏れたりする」「乾燥ができても、出荷の準備ができないっていう状態なんですよ」

修繕費はおよそ150万円。

メーカーに注文しても機械が届かず、足りない分は他の農家から中古を借りました。

そしてようやく18日修理が終わりました。

中村農園 中村優希さん
「こういう時だから留まっていいのかと言われると、やっぱりそれでは再建が遅れるので。人の命があってからの生活なので、命があったので、じゃあ生活再建しないといけない」

取材後記

取材させていただいた木下さんに20日話しを聞きました。

ようやく水を入れることができた田んぼですが今年はコメ作りを諦めたということです。

水をひくホースは道路を通さないといけません。

しかし、その道路を災害ゴミを運ぶ車が頻繁に行き来しホースがダメになってしまうため諦めるしかなかったということです。