日本の南の海上で発生した台風18号は、週末に非常に強い勢力に発達する見込みで、来週始めには沖縄に近づくおそれもあります。20日に豪雨から1週間となる千葉県内の被災地では懸命な復旧作業が続いていますが、今回の豪雨、千葉特産の農作物への影響も深刻です。
給水所で水を受け取ると…男性は車で自宅へ。その先にある山の斜面…先週、千葉県を襲った豪雨で崩れています。
井内龍さん
「ハウスがあったから(土砂が)こっちまで来なかった」
斜面の前で暮らす井内龍さん(82)。ハウスが無ければ土砂が自宅に押し寄せていたといいます。家に大きな被害はなかったものの…
「(水が)出ない」
断水が続いていて、給水所と自宅を往復する日々です。
井内龍さん
「風呂入りたい。水いっぱいもらったから水はあるけど、水風呂じゃ入れません」
これまでに13人が死亡、1人が行方不明となっている千葉豪雨。
県内には水没などで動けなくなった多くの車が残されていました。一時、2700台ほどありましたが、千葉市内の幹線道路に残されていた車については、19日、すべて撤去されたということです。
そして、20日で一週間となるのを前に、19日、仮設の水道管を通す工事が行われ、千葉市緑区の一部地域で続いていた断水が解消しました。
断水が続く先ほどの家庭を再び訪ねると…
「最高に嬉しい」
ただ、こんな不安を口にします。
井内龍さん
「台風がこっち来るんですかね。(斜面が)柔らかくなっているから、雨降って崩れるおそれはある」
19日、日本のはるか南で発生した台風18号です。今後発達しながら北上、日曜日には「非常に強い」勢力になり、最大瞬間風速は60メートル。来週始めには沖縄に近づくおそれもあり、その後、進路によっては関東地方にも影響を与える可能性があります。
豪雨の影響は、農業にも暗い影を落としています。
落花生など生産 林誠悟さん
「これはもうダメですね、出荷はできない。ここら辺とか、ぐちゃぐちゃになっている。腐ってもうダメですね」
千葉県が生産量日本一を誇る落花生です。畑が冠水したことで、土の中の落花生がむき出しになり、変色していました。豪雨から6日が経った今も、土は田んぼのようにぬかるんだままです。
落花生など生産 林誠悟さん
「水によって病気が発生する可能性が大きい。下手すれば枯れちゃう可能性もある、(水に)浸かった部分とか。なんと言うんですかね、唖然ですよね。生活が今年・来年できるかどうか…」
落花生と同じく、生産量日本一の「にんじん」。秋冬の収穫に向け、作業が始まったばかりでしたが…
繁田楽農園 繁田吉雄さん
「あそこらへんが水が溜まったところで、もう固くなってる」
至る所に地割れができていました。
繁田楽農園 繁田吉雄さん
「(8月)10日に種をまいたが、13日の大雨で畑が固まっちゃって発芽ができなくて」
畑を耕し、種をまき直す事態に。50年農家をやってきて、初めてのことだそうです。
千葉県によると、17日時点で、県内の田んぼや畑など、およそ580ヘクタールが冠水。農業被害額は少なくとも1500万円にのぼるとしています。
こうした中、鈴木農水大臣は19日、被災した水田などを視察しました。
鈴木憲和 農水大臣
「いつからですか、稲刈り」
「8月のお盆過ぎから」
鈴木憲和 農水大臣
「もうここ全部、餌米のカウントにすれば、少しは救える部分も出てくると思う」
鈴木大臣は、被害を把握したうえで支援を急ぐとしています。
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