全日空と日本航空は今年10月から国内線の一部路線で、両社で運航ダイヤの調整を行う方針であることがわかりました。課題となっている「国内線の維持」に向け、競争関係にある2社での初めての取り組みになります。

関係者によりますと、全日空と日本航空は、羽田-岡山便で各社の出発時間が重ならないようずらす「ダイヤ調整」を行う方針です。今年10月の冬ダイヤから実施される予定で、競争関係にある両社が「ダイヤ調整」を行うのは初めてです。

背景にあるのは「国内線の路線維持」という課題です。コロナ禍以降オンライン会議が普及したことに加え、物価高や円安により燃料費などコストが増加していることなどから、2024年度には日本の主要航空会社の国内線は国の補助がなければ赤字となる事態になっています。

こうした状況を受けて、今年5月の国交省の有識者会議では航空会社同士でのダイヤの調整などについて、「運賃などに関わる協定でなければ独占禁止法でも問題にならない」とする見解が示されました。

今回の「ダイヤ調整」はこうした見解を受けてのもので、今後、便数の調整や共同運航についても検討が進むものとみられます。