バーチャル世界での恐怖体験から、逃げ場のない絶望の中での心理的恐怖まで。2026年夏も様々なホラーイベントが開催中です。

恐怖は本物「バーチャルお化け屋敷」

舞台は不気味な廃病院ー

怨霊だらけの空間からの脱出を目指す参加者たちの叫び声が響き渡っているのは『東京タワー』(東京・港区)の地下1階です。

ここで開催されているのは、「戦慄迷宮:迷 怪異覚醒」(大人1名:2800円〜※9月27日まで開催)。VRゴーグルを使ったバーチャルお化け屋敷です。

広いスペースには、ゴーグルをつけて恐る恐る歩く人たち。彼らに見えているのは、血しぶきの残る廊下や荒れ果てた病室、そして怨霊たち。全長約1kmのバーチャル空間を実際に歩いて進んでいきます。

体験中の女性:
「もう本当に嫌だ…泣きそう泣きそう泣きそう。ゴーグル外したい。痩せそう」

体験中の男性:
「来た来た来た来た。もう出てこないでね、やめてくださいね。わぁぁぁぁぁ!」

恐怖空間に没入し叫び声が絶えない一方で、終わった後はみなさんどこかスッキリした表情です。

▼18歳女性:「めっちゃ汗かいた。叫ぶとストレス発散みたいな感じ」
▼30代女性:「全てのモヤモヤが吹っ飛ぶ」

「漂流教室」で心理的恐怖に浸る

東京・吉祥寺で9月6日まで開催しているのは、「UMEZZ HORROR HOUSE ~漂流教室と思考実験展~」(1名:平日5000円/土日祝:5500円)

漫画家・楳図かずおさんの代表作で、異世界へ漂流した小学生のサバイバルホラーを描いた『漂流教室』の世界に参加者は迷い込み、一緒に漂流したスタッフから様々な選択を迫られます。

逃げ場のない絶望の中で、誰を信じ、何を犠牲にするのかー

暗闇や狭い空間を進みながらも、驚かす演出よりも“心理的恐怖”が主軸。時にはだまし・裏切りながらストーリーを進める新感覚ホラーです。

20代女性:
「中に入っている時は日常のこと考えずに、本当に没頭できる」

「終わりのある不安」リアル系お化け屋敷

終わらないホラー人気の背景には何があるのでしょうか?

『國學院大学』文学部教授・飯倉義之さん:
“世の中に不安が蔓延している”。ホラーは同じく不安感に苛まれるコンテンツだが必ず終わりがある。終わった時にやり遂げた快感が来る。『不安が終わるという体験をしたい』人が多いのではないか」

さらに、最近のホラーにはトレンドもあるといいます。

飯倉教授:
“モキュメンタリー”と呼ばれるもので、全部作り物ではつまらない。本当に世の中にこういうものがあるんじゃないかという体験をしたい」

非日常であるホラーに“リアル”を融合ー

例えば東京駅に直結する『大丸東京店』で開催された「XRホラーアトラクション 迷界デパート」は、閉店後の百貨店が舞台。ヘッドマウントディスプレイを装着した瞬間、目の前に広がるのは、本来存在しない地下11階です。

人影のない不気味な売り場や歪んだ廊下に潜んでいるのは…

30代女性:
「場所とリンクして恐怖感が増す」