菰田はその試合を見ずに練習に励んだ。「ほとんど甲子園自体見ていないので、見たら逆に悔しくなるので、あんまり見ないようにしています」甲子園を見ない。それは、諦めたからではない。「見ないで次に向けてっていうところで、練習をしています」視線の先にあるのは、次のステージだ。まず見据えるのは、9月のU18アジア選手権。U18日本代表入りだ。そして、その先にあるプロ野球。「U18に選んでいただければそれに向けてですし、それに選ばれなければ次のプロ野球というところが自分の目標でもあるので、そこに向けてっていうところです」。二刀流としての可能性も残す一方、本人の思いは「どっちもやれたらいいですけど、ピッチャーの方がやりたい気持ちは強いです。ピッチャーの方が好きっていう…」バッティングもピッチングも、足りない部分を伸ばしていく。

最後の夏、甲子園の舞台に立つことはできなかった。それでも、菰田にとって野球人生はまだ終わっていない。

それでも、菰田が小学校の頃から夢見てきたのは、プロ野球選手になること。「ずっと夢見ていた場所なので、小学校の頃から将来の夢でもあったので、まずは立てるような選手にもなれたっていうところも山梨学院高校だったからだと思うので、ドラフト会議で選ばれるためにもしっかりと練習をしていきたい」と改めて意気込みを口にした。

甲子園で投げ合った織田と末吉。その裏で、菰田陽生はすでに次の戦いへと動き始めている。

■菰田 陽生(こもだ はるき)2008年12月21日生まれ。195センチ、100キロ。右投げ右打ち。千葉県御宿町出身。御宿小学校(御宿少年野球クラブ、九十九里リトルリーグでプレー)〜御宿中学校(千葉西リトルシニア所属)~山梨学院高校。憧れは大谷翔平。自己最速152キロ、高校通算39HR