海水温の上昇や不漁への緊急対策として鳥取県は新たに「沿岸漁業緊急不漁対策事業」を立ち上げ県内の沿岸漁業者などと協議しました。

深刻な鳥取沿岸の漁獲量

さきごろ鳥取県庁で開かれた緊急対策協議会には平井知事や県漁協の組合長などおよそ20人が出席しました。

県内の沿岸漁業をめぐっては、漁獲量が30年前と比べて4分の1にまで減っているほか、近年の海水温の上昇によってアワビやサザエが獲れる藻場が立ち枯れる「磯焼け」の被害が確認されています。さらに主要魚種であるハマチの去年の漁獲量が過去30年間で最低となる前年比13パーセントにまで落ち込んだことが報告されました。

ハマチの水揚げが9割減という実態

鳥取県漁協 酒井鉄男理事は「ハマチに関しては、8本入りくらいの大きさの魚が獲れていたが、今年に限っては、10本から12本入りという、一回りから二回りくらい小さい魚のサイズになってしまった。本来、秋から冬の始まりくらいに獲れるような魚だが、春に獲れるっていう状況」

水温上昇や不漁への緊急対策が話し合われた

水温上昇や不漁への緊急対策として県はスルメイカの漁場調査をハマチへも拡充するほか、黒マグロを狙う「マグロはえ縄」といった新漁法の導入を検討。

今後も会議を予定し9月をめどに具体的な緊急対策を取りまとめるとしています。