20日は二十四節気の一つ、大寒です。一年でいちばん寒さが厳しくなるころとされています。

八甲田山麓にある青森市の酸ヶ湯温泉で厳しい寒さをいかして半世紀以上前から作られているのが冬場の保存食、凍み豆腐です。20日は従業員10人が屋外に設置したワイヤーに豆腐2000丁を吊り下げました。

作業が始まった午前9時の酸ヶ湯の気温はマイナス3.9度といつもの年に比べると4度前後高くなりましたが、吊るした豆腐から滴る水は15分ほどで凍り始めました。このまま丸1日置いておくと完成、2月4日から温泉の売店などで販売されるほか、温泉客の食事にも提供されます。

※酸ヶ湯温泉販売課 山形太郎係長
「気温は例年に比べていくらか暖かいので一時はどうなることかと思っていたが、今日の夜から冷たい寒気が入ってくるということなので寒いことを期待してやっています」

そして、20日は酸ヶ湯温泉の名物、ヒバ千人風呂で混浴文化を守るための取り組みも行われました。それが、入浴するときに男女とも、湯あみ着を身につけるというものです。近年は女性客を中心に混浴を避ける人も増えていて、湯あみ着の評判は上々です。

※入浴客
「(湯あみ着があるのは)いいです。安心です。混浴は服があるから入った。旦那と一緒に話もできるしいいです」


訪れた人は硫黄の香りが漂うヒバ千人風呂にゆったりとつかり身体の芯から温まっていました。